2025年11月9日から12月3日にかけ、派遣員4名がモーリタニアに入国。長年活動を続けてきた派遣員に加え、新たな志を胸に秘めた若手メンバーたちが世代の垣根を超えて絆を結び、支援の輪を広げました。

エイズ予防教育とクリーニング・プロジェクト
環境づくりが道徳の意識を向上させます
2001年から継続しているエイズ予防教育の講座参加者は、延べ5,752名に達しました。 今回は中学校、青年グループの3カ所で講座を実施し、計111名が参加しました。
道徳教育とセットになった「エイズ予防教育」では、清掃用具購入を支援しています。教育と行動が連動することで、参加者が「受益者」から「支援者」へと変化しています。




里子支援がもたらす高い進学率|夢を諦めない力に
モーリタニアでは、貧困という過酷な現実の中で、学びたくても働かざるを得ない子供たちが多くいます。
1997年に開始した里親制度は、これまで延べ457人の子供たちを里子として支援してきました。 里子一人ひとりに手渡された養育基金、里親から届いた温かいメッセージカードと写真を胸に、未来の夢をイキイキと語りながら勉学に励む子供たちの姿が見られました。
モーリタニア全体の高校進学率(男子30%・女子25%)の数字を大きく超え、里子たちの進学率は85%に達します。この事実には、里親と里子の互いを思い合う確かな軌跡が刻まれています。
2025年からは地方の女子中学生にも支援を始め、特に進学率が低い地域にも教育の機会を広げています。


里子からの手紙
このたびは、温かいご支援をいただき、本当にありがとうございました。お心遣いにとても励まされました。おかげさまで、学校で使う年間の教材やかばん、ノート、服などを揃えることができました。
皆さまの思いやりは、私にとって大きな支えであり、これからも勉強をがんばれる力となっています。
感謝の気持ちを込めて、心よりお礼申し上げます。
ビンタ・イドゥリサ・ディアロさん(小学校6年生)
夢への扉を開く「奨学生支援」
大学進学を目指す優秀な高校生を支援する奨学金制度では、現在8名の生徒を支援しています。モーリタニアには国立大学が1校しかなく、競争率が極めて高い狭き門となっています。さらに、公立高校の学力水準が十分ではないため、私立高校へ進学する必要がありますが、その授業料は家庭にとって大きな負担となります。
こうした状況から、本奨学金制度は向学心を持ち続ける若者にとって、大学進学への道を切り開く重要な支えとなっています。
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心豊かな未来を育む「情操教育」
WFWPが長年大切にしてきた柱の一つが情操教育です。 厳しさを帯びる砂漠の中にあっても、子供たちには純粋に 「美しいもの」「楽しいもの」に触れ、豊かな心を育んでほしい―そんな願いを込めて、幼稚園や小学校で音楽教室やクラフト教室を開催しています。


まとった園児が歌と踊りを披露
総括 自らの力で未来を切り拓く日まで
戒律の厳しいイスラム社会に配慮した「エイズ予防教育」はモーリタニアに適合しており、清掃活動と結びついて社会的な成果を上げています。これに加え、里子・奨学生支援(高校進学率85%)、音楽や工作による情操教育を展開してきました。
国土の9割をサハラ砂漠が占める厳しい環境の中でも、3つの柱からなる活動により若者たちが自ら未来を切り拓いていけるように、WFWPはこれからも継続して支援を行ってまいります。




