2026年8月6日から24日にかけてペルー派遣員2名が入国。首都リマ市ワイカン地区、アンカシュ県サンタ郡モロ地区、トゥルヒーヨ市のファミリーセンター(FC)の視察、特に9カ所のFCに通っている14~82歳の女性117名を対象に、「家庭再建教育の講座を受けた変化」について調査し、成果を上げていることが分かりました。他に小学校へ文房具支援、現地リーダー研修会などを実施しました。
現地訪問とアンケート調査の実施


トゥルヒーヨ市にて、「家庭再建教育」講座を通じた意識や行動の変化に関するアンケート調査を行いました。文字の読み書きが難しい受講者には、サポートを行いながら丁寧に声を拾い集めました。
数字で見る「家庭再建教育」の成果
アンケート調査の結果、講義を通じて多くの受講生が自身や家庭内の変化を実感していることが実証され、WFWP「講座」への社会的ニーズが浮き彫りとなりました。
まず、受講者の86%以上が自身の変化を実感しており、家族に感謝の言葉かけ(96.2%)や意見が対立しても建設的な話し合い(98.2%)ができるようになったと回答しています。
関心事としては「子育て」が圧倒的に高く、今後の学びや相談でも「親子関係」(56.6%)や「育児の悩み」(40.6%)への需要が示されています。
さらに、8割以上(82.9%)が、本講座は青少年の犯罪防止や抑制に効果があり、地域課題解決に寄与できるとし、家庭基盤の強化を通じた高い社会的意義が実証されています。


トゥルヒーヨ市:新センターと広がる感動
トゥルヒーヨ市では、新たに3カ所のセンターが開所しました。ピラール支部長を中心に温かい学びの場が育まれており、家庭内暴力の減少や夫婦関係の改善、子供たちの学習意欲向上など、生活に密着した変化が生まれています。



WFWPペルー/ トゥルヒーヨ支部
ピラール支部長からのメッセージ
トゥルヒーヨ支部のファミリーセンターでは、長年、識字率の低い層を含む女性たちを対象に、家庭の価値や調和を育む教育活動を続けてきました。
以前は家庭内暴力や暴言、地域とのトラブル、青少年の非行や薬物といった課題がありましたが、平和の価値観や対話の重要性を啓発し続けた結果、受講した女性たちの意識と行動に劇的な変化が表れました。
家庭内暴力や飲酒の減少、夫婦関係の改善、子供の学習意欲や素直さの向上により、家庭が安らぎの場へと変化しました。8月のアンケート結果でも、この意識変容が客観的に実証されています。 刑事司法による対処だけでなく、愛と対話に基づく教育や予防措置こそが、社会安定の鍵となります。今後もこの平和の輪を広げる活動を継続して行きます。
モロ地区:行政・女性省と連携した多角的な支援
モロ地区では区役所の全面的サポートのもと、4カ所のFCを訪問。区役所の紹介により女性省職員(男性)を招き、家庭内暴力等への具体的な対処法や相談窓口について講話をしていただきました。また新しく1カ所、ファミリーセンターをオープンしました。


地元の小学校2校を訪問し、約50人の児童へ文房具セットを、また学校へ中古ノートパソコンを寄贈しました。




リマ市:ワイカン地区でFC訪問(20カ所)

共同食堂は現在も変わらず機能しており、平日には1食3ソル(約144円)の食事を63名に提供しています。


WFWPペルーのリーダー研修会
WFWPペルー会長はじめ役員・支部長ら12名が参加する2泊3日のリーダー研修会(第9回)を開催。新たなメンバーも加わり、ディスカッションを通じて互いの志と絆を深める貴重な機会となりました。


派遣員の総括
滞在中は観測史上、例を見ない異常気象「スーパー・エルニーニョ現象」に見舞われ、持参した冬服が不要となり、支援者の了承を得て支援物資(古着の半袖)を利用させていただきました。しかも雨が降らず傘を売っていないことで有名なリマ市で、強い雨が降ったことも驚きでした。
トゥルヒーヨ市におけるアンケート調査では、長年の地道な草の根活動が着実に受講生の意識や家庭環境を変えていることがデータとして示されました。ピラール支部長の配慮で現地の女性たちと日本の支援者との絆も深まり、皆さまの温かいご支援に感謝するとともに、この大きな希望を皆さまと分かち合いたいと思います。





